“当たり前”の今・昔

川沿い

 

田舎を出て街中で暮らすようになってから、

気が付いたら水の匂いや土の匂いが

あまり身近なものでなくなっていました。

 

鴨川などの大きな川のそばに来て、

とても久しぶりに自然の中の水の匂いを

嗅いだような気がしました。

 

それは、雨上がりのアスファルトの匂いとは

また別の、あぜ道の土や草も混ざった匂い。

 

道路工事のそばを通れば、

ふっと土の匂いを感じて

田舎のことを少し思い出したり。

 

工場の前を散歩すれば、

オイルの匂いで実家を思い出したり。

 

田舎にいたころは、

周囲にそういった匂いがたくさんあるのが

「当たり前」だったことに気付きました。

 

「当たり前」は、

自分や周囲の環境が変われば

それに応じてどんどん変わっていくもので、

 

見方が変われば、当たり前「だったもの」の

良さやありがたみ、時には悪い面なども

どんどん見えてくるものですね。

 

では、今は何が当たり前になっているでしょうか。

じっくり考えたり、環境を変えてみないと

気付かないものも多いですよね。

 

この連休のあいだで旅行に行ったり、

普段と違う過ごし方をしている中で、

見つけられた方もいらっしゃるかも知れません。

 

良い「当たり前」に気が付いたら、

それを大事にしていきたいですね。

 

それが今とは変わってしまったものでも、

「今思えば、好きだったな」と気付くだけでも

心の中に新しい色が生まれるきっかけになりますよ。

 

 

投稿者プロフィール

中根春奈
中根春奈
誠実さと敬意をもって、知ること、考えることを大切にしています。

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