知ろうとしてみる
少し前に、博物館の展示を見に行きました。
「鑑真和上と戒律のあゆみ」
…なかなか渋い主題でした。
ホームページのまえがきには、
「仏教を教えてほしいという日本人の頼みに応じるため、
むこうでの地位をなげうって、何度も失敗しながらも
日本に仏教を伝えに来てくれた立派なひと」
という感じのことが書いてありましたので、
予備知識はほぼないものの、
「その熱意を感じに行きたい」
と思い、見に行くに至りました。
最初は何でも、このくらいの気持ちでいいかなと思います。
小さなきっかけをつかんでいけば、
興味もどんどん広がっていって、
知らないことが、少しだけ知っていることに変わる。
知らないことと、少しでも知っていること。
この0と1の関係は、近いようでいて、とても遠いのです。
知ろうとすることは、相手やその世界に対して
尊敬の意を示すための、はじめの一歩だと思います。
それに、知らないままで、そこに何かがあることにさえ気付かずに
素通りしてしまうのはもったいない!
ついそう考えてはいつも、
「なるほど、それは今まで考えたことなかった!」
という感覚を探してしまいます。
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