教習所のアレ

 

勉強

 

最近どこかで話題を見かけたのを機に、

車の免許を取る時の試験問題について

少し考えてみました。

 

問題の出し方がいじわるなことで有名な試験ですね。

 

「駐車は禁止だけど、停車は禁止されていません」

とか、

「(してもいいけど)しなければいけない決まりではない」

とか…

 

そういう言い回しで混乱させられることの多いものですが、

人の心のことと並べて考えてみると、

実はかなり参考になるものなのでは?と思います。

 

いろんな複雑な感情を抱いて生きている私たちですから、

人と話していて、

 

「そうだけど、そうじゃないというか…」

 

「間違ってないけど、それが全てではなくて…」

 

などと、思っていることがうまく伝わらずに

もやもやしたこともあると思います。

 

相手の気持ちに納得したいときも同様です。

 

教習所の試験と向き合ってみると、最初は

「それとこれとは同じじゃないの?」とか

「こうしてれば問題ないならいいじゃん!」とか、

ついつい思ってしまいますが、

 

同時に自分がその分野に対して

とても大ざっぱな認識しかできていないことに

気付くきっかけにもなりますね。

 

しかし試験ですから当然、

駐車と停車の違いを学ぶことになりますし、

似たような標識を見分ける力も必要になります。

 

そこの微妙な違いを持った様々なものを、

自分や他人の心の中でも同じように

見分けることができれば、

 

もっと自分の気持ちをうまく伝えられたり、

相手の気持ちがわかるようになるための

助けになってくれるはずです。

 

「そうか、私の(あなたの)中では、

これとそれは別のものなのね」

 

「私は(あなたは)、こうしてもらうと

嬉しいけど、条件次第では嬉しくないときもあるのよね」

 

とか、そういった微妙な違いを。

 

「そんなの、私からするとどっちも同じよ」

と言ってしまうと、衝突事故になってしまいます。

 

免許の試験問題は、大事な心の脳トレ…

そんな風に感じた一件でした。

 

 

 

投稿者プロフィール

中根春奈
中根春奈
誠実さと敬意をもって、知ること、考えることを大切にしています。

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