過去は変えられる

時計

 

ある日、何気ない会話の中で友人が言いました。

 

「私最近、過去は変えられるってわかったからね~」

と。

 

当然のようにさらりと言い流す友人に、

「え、どういうこと?詳しく!」

と、思わず食いついてしまいました。

 

「過去は変えられない」なら、

生きている間にいろんな所で耳にし、

幾度となく思い知らされることですから。

 

ですが、友人いわく…

「例えば、ずっと抱えていた嫌な記憶と

時間をおいて改めて冷静に向き合ってみると、

あれのおかげでこんな考え方が持てたなとか、

今ならあの人の言っていたことも分かるなとか、

発見できることも多いじゃない」と。

 

そうすることで、その過去を

しんどかった過去 から

自分にとって意味のあった過去  へと

変えられる、ということでした。

 

一つの出来事が、見る人によって

全然違うものに映ることは、しばしばありますね。

 

大人にわかってもらえない子ども、

子どもに分かってもらえない大人…というように。

それは、どちらが間違っているというわけでもなく。

 

それなら、ただ苦しく感じる視点を変えて、

ハッピーエンドに繋げられるような目線で

全く別の語り方に変えてしまえばいい!

 

という、なんとも前向きなお話でした。

 

過去は美化されるもの…

ともよく言われますが、

 

苦しい記憶に縛られるよりも、

踏み台にしてやるというくらいの

強さを生み出す物語にできるなら、

それはとても大切なことだと思います。

 

それは、いくつもの過去をもって

今を生きている者の特権とも言える力ですね。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

中根春奈
中根春奈
誠実さと敬意をもって、知ること、考えることを大切にしています。

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