虹色

虹色

 

好きな色は何かと尋ねられたら、

「虹色」と答えます。

 

色というもの、それ自体が好きなんです。

 

私は、音や言葉、会話、概念などを

認識する時に、それぞれに色のイメージを抱きます。

(イメージは色だけでなく、形や材質、感触、空間の広がり方などが

様々に組み合わさった個々の世界のようになることもあります)

 

それは人に対しても同様です。

 

オーラが見える、というのとは違って、

あくまで「私の中での印象の色」なんですが。

 

認識が深まるにつれどんどん印象が強まって、

色のイメージがついてくると、

 

同じ「緑」でも、虹のグラデーションのように

幅広く違う「緑」が存在することに気付きます。

 

0と1の間に、0.00000・・・と、

いくらでも小数点以下の位を刻んでいけるように、

 

黄色と青の色相の間にある「緑」もまた、

無限に存在すると言えます。

 

私は、その無限の色を見るのがたまらなく好きなんです。

 

同じものが好きな人同士でも、

同じ悩みを抱えている人同士でも、

その気持ちや悩みの色はどれもすべて違っていて、

その人たち自身の色も、当然のように違っている。

そしてその色は虹のグラデーションのように、

波打つような流動性もあり、常に少しずつ変化し続けている。

 

もしも誰かがいなくなってしまった時は、

世界から一つの色が永久に失われたように感じられてしまう。

 

それくらい、私にとって色とはとても大事なもので、

色とりどりの人の世を面白く感じながら生きています。

 

そして、実際に目で見た色が増えれば増えるほどに、

私の中で生まれるイメージの色の数も増え、

さらにたくさんの色を感じながら

生きていけるような気がするのです。

 

「虹色」は、まだ私が見たことのない色も、

すべてが含まれた無限の可能性の色ですから。

 

よくばりかもしれませんが、

好きな色といえば、「虹色」と言いたくなるんです。

 

 

 

おまけ

虹色シュー

こんな素敵なシュークリームを見つけたら、

買わずにはいられませんでした!

とてもおいしかったです!

投稿者プロフィール

中根春奈
中根春奈
誠実さと敬意をもって、知ること、考えることを大切にしています。

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