興味の連鎖

先日は、京セラ美術館に

兵馬俑の展示を見に行ってきました。

兵馬俑

駅に掲示されていたポスターで見かけ

「渋いな~」と思いつつも、

 

昔、教科書で見たことがあるし、

名前と写真くらいは見たことがあるぞ!と思い、

なんとなく概要だけでもと調べたところ…

 

発見されたのが1974年と、

思ったより昔でもないということを知りました。

100年も200年も前から当たり前のように

教科書に載っているものだと思っていたら、

まだまだ未知の多い新発見だったとは!

(それも書いてあったのでしょうが…)

 

不思議なもので、その情報ひとつで

興味スイッチがオンになり、

見に行ってみようということに。

 

興味というものは、

全く知らないものよりも、

少し知っているものに対して湧きやすい。

 

それはよく聞く話ですが、まさにその通り

「教科書で見たことがある!」が

見事に引き金になりました。

俑

展示は予想以上に興味深く面白く、

見に来ている人も老若男女問わずたくさんいて

とても活気のある様子でした。嬉しいですね。

 

教科書の写真でよく知られた人形だけでなく、

副葬品の壺などの青銅器類も多く、何より

実物の「鼎(かなえ)」が見られたのは僥倖でした。

(↓こういうお鍋みたいなものです。)

鼎

教科書とは全然違うところで知るだけ知っていたので、

こんなところで本物を見られるなんて!と、

嬉しくなってしまいました。

 

ひとつの興味に誘われるまま踏み出してみると、

別の興味が交差したり、枝分かれしていって

どんどん広がっていくのが感じられます。

興味関心が広がれば広がるほど、

世界は「面白い」に満ちていきます。

 

子どもの頃、

どうして勉強しないといけないのか?

と、多くの人が思ったかもしれませんが、

 

それについて私は、こう考えます。

 

「全部は覚えてなくてもいいから、

「少しだけ知っている」というものを

たくさん増やしておくことができれば、

 

それが後々、

いろんなものに興味を抱くきっかけとなり

いつか自分にとって、本当に好きで得意なことに

辿り着くよう導いてくれるものになるから」です。

 

美術館へ行くと、別の展示のチラシなどもたくさんあるので

次はこれ、次はこれと、興味が連鎖していく楽しみがあります。

いくつになっても、知ることを楽しく好きでいたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

中根春奈
中根春奈
誠実さと敬意をもって、知ること、考えることを大切にしています。

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